eラーニングは早い段階からサテライン授業として予備校で実施されていました。
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eラーニングの利用方法としては、何かを学習するという目的であればどういったものでも利用可能です。前項で紹介した近畿大学の件ももちろんの事、大学進学に対する予備校業界では大学よりも早くに最新の技術を取り入れました。こちらではバブルとベビーブームこの二つの追い風にのって急成長を遂げた業種なので設備に対する投資も大変活発に行われました。なんと人工衛星を使ったeラーニングが生まれたのです。
予備校の中でも大手とされる三校のうちの一校、代々木ゼミナールでは“サテラインゼミ”というeラーニングが始められました。こちらはどのようなものかというと、全国各地の代ゼミ(代々木ゼミナール)の校舎で衛星中継を用いて本校(東京)の授業を映すというものです。このゼミが始められた当初、今回お話している「eラーニング」という言葉自体ありませんでした。ただ、この情報通信の技術を駆使した学習システムという点ではこちらも立派にeラーニングに位置づけられると思います。
こちらのメリットとしては、遠い地方にいる受験生でも一流の講師の授業を受けることが出来、都会に住んでいないというデメリットを解消できるというものでした。同じ教室にいる講師の授業を受けて勉強にはげむというそれまでのスタンスが覆され、やはりeラーニングはこの意味からも画期的なものとされました。ただ、現在の状況下で、問題視されそうなところといえば、質問を講師にしたい時はどうするのか?ということです。これは、現在人気の少人数制の学習の場なら当然の疑問ですが、その当時の予備校での人気ある講師となるとアイドル並みので、例えその人気の講師本人がいる本校の生徒でさえ簡単には質問出来ない状態だったのです。 とはいえ、疑問に感じたところを聞けないということでは予備校としての質は非常によくありません。ですので、質問を受ける専門のスタッフを付けたり、講師自身へ疑問を問えるというシステムもつくられています。これは本校でも他校舎でも同じスタイルを取っていて両者の公平化を図っています。この姿は、まさに今のeラーニングが目指している姿そのもので、予備校の衛星を使ったこういった試みは前身といえるでしょう。さらにいうと、予備校のこのようなeラーニングシステムは今なお変化しつつあります。衛星を使った授業のみを用いた“サテライト予備校”、生徒のおうちで受信が可能なシステム等、ありとあらゆる方法を使い、大学の受験勉強が出来るようになっていっています。現代の受験はこのようになっているのです。今の受験生はこのシステムを使いこなし受験に望んでいるのですね。